内鍵には、いくつかの種類があり、それぞれ構造や解錠方法が異なります。ここでは、主な内鍵の種類と、その特徴について解説します。まず、「円筒錠」は、ノブの中心に鍵穴があるタイプの鍵です。主に、室内ドアやトイレ、浴室などに使用されています。円筒錠は、内側のノブを回すか、ボタンを押すことで施錠・解錠できます。外側からは、非常解錠装置（コインなどで回せる溝）を使って解錠することができます。「チューブラ錠」は、円筒錠と似ていますが、鍵穴がないタイプの鍵です。主に、室内ドアや間仕切りなどに使用されています。チューブラ錠は、内側のノブを回すことで施錠・解錠できます。外側からは、非常解錠装置（細い棒などを差し込む穴）を使って解錠することができます。「インテグラル錠」は、ノブと別に、デッドボルト（かんぬき）が付いているタイプの鍵です。円筒錠よりも防犯性が高く、玄関ドアなどにも使用されています。インテグラル錠は、内側のサムターンを回すことで施錠・解錠できます。外側からは、鍵を使って解錠します。「表示錠」は、使用中かどうかを表示する機能が付いた鍵です。主に、トイレや浴室などに使用されています。表示錠は、内側のサムターンを回すことで施錠・解錠でき、外側には、使用中かどうかを示す表示窓が付いています。また、非常解錠装置が付いている場合もあります。「スライドラッチ」は、ドアの側面に取り付けられた、スライド式のラッチを操作して施錠・解錠する鍵です。主に、引き戸や、窓などに使用されています。スライドラッチは、構造が単純なため、比較的簡単に解錠することができます。内鍵の種類によって、解錠方法が異なります。内鍵が開かなくなった場合は、まず、内鍵の種類を確認し、適切な解錠方法を試みることが大切です。しかし、自分で解錠できない場合や、鍵を破損させてしまう可能性がある場合は、無理せず専門業者に依頼するようにしましょう。