ロードレース中の事故を乗り越え、さまざまな記録を打ち出し続ける杉浦選手。東京2020パラリンピックでは、白熱のレースを勝ち抜き金メダルを獲得した。自転車やレースとの向き合い方やライフスタイルなど、杉浦選手の原動力を伺った。

自転車とレース

――自転車に乗り出したきっかけはなんですか?
20代の頃はフルマラソンに参加していました。制限時間ギリギリで完走することができたので、30代はトライアスロンの完走を目標にしようと考えてロードバイクを購入しました。ちょうどその頃に近所にスポーツバイクショップができたのもタイミングが良かったです。

――ロードレースに参加してみようと思ったのはなぜですか?
自転車を購入したショップの店長に勧められたのがきっかけです。その頃は、ショップで運営しているチームで参加していました。

――事故を経験して苦労もあったと思いますが、再びロードレースに出場したのはなぜですか?
リハビリ中、パーソナルコーチからの提案で自転車に乗ってみようと思いました。私は仲間との時間が一番の楽しみで、レースに参加する理由になっています。自転車は様々な競技があり、脚質によっても自分が得意なコースや展開があって楽しめるので、たくさんの人に参加してもらいたいです。

――ロードレースで勝つために努力していることを教えてください。
苦労しているのはコーチで、私は指示通りに走っているだけです(笑)。

――ロードレースを続けるにあたり、支えになっている存在はなんですか?
一番は喜んでいただける人の笑顔です。金メダルを獲得したときには「感動をありがとう!」と言っていただき、とても嬉しかったです。

――ロードレース以外にもチャレンジしたいことはありますか?
トライアスロンアイアンマンにチャレンジしたいです!そのために今は、杖に頼らない歩行の練習をしています!

レーサーであり、薬剤師であり、母

――薬剤師の資格を活かし、スポーツファーマシストとしても活躍されていると伺いました。
最新のアンチ・ドーピング規則の知識に関する資格で、アスリートに正しい薬の使い方の指導をしたり、相談に乗ったりしています。飲んでも良い薬の種類を聞かれたり、体調に合わせた薬の相談を受けたりしています。自分でも、疲労回復やパフォーマンスを上げるための体調づくりは薬学の知識を活かしています。

――息子さんもロードレーサーと伺いました。杉浦選手から見て、どのような選手だと思いますか?
脚質は私と似ているので、コースによっては走り方を参考にしています。スプリンターでもなく、ヒルクライマーでもない、よく言えばオールラウンダーではないかなと思います。

――自転車に乗っていないときは、どのように過ごされているんですか?
今はありがたいことにお仕事が忙しく、オフ日はお仕事です。でも時間があるときはリハビリをしていて、最近では趣味がリハビリみたいなものですね(笑)。レースに影響が出るので、生活のリズムを乱さないようには普段から気をつけています。お風呂と食事が一番のリラックス方法です。

今後の目標

――現在の目標を教えてください。
今はトラック競技の自己ベスト更新が目標です。コーチが一所懸命にメニューを作成してくれていますので、それをこなしていきたいと思います。

――今後のロードレース界に期待することはありますか?
ロードレースファンが増えて、ロードレースがお祭りのような雰囲気になったら楽しいですね。

■杉浦選手が東京2020パラリンピック時に使用していたバイク
Keiko Sugiura twitter公式アカウント