蜂の巣の種類別、巣の成長過程

蜂の巣の成長過程は、蜂の種類によって異なりますが、基本的には、女王蜂が単独で巣作りを始め、働き蜂が羽化すると、巣作りが加速するという流れは共通しています。スズメバチの巣は、最初は女王蜂が単独で作るため、小さく、とっくりを逆さにしたような形をしています。働き蜂が羽化すると、巣は急速に大きくなり、種類によってはボール状になります。アシナガバチの巣も、最初は女王蜂が単独で作るため、小さく、とっくりを逆さにしたような形をしています。働き蜂が羽化しても、スズメバチの巣ほど大きくはならず、最終的にも数十センチ程度です。ミツバチの巣は、女王蜂が単独で巣作りを始めるのではなく、分蜂と呼ばれる群れの分裂によって新しい巣が作られます。分蜂したミツバチの群れは、新しい巣の場所を見つけると、一斉に巣作りを始めます。ミツバチの巣は、板状の巣板が複数枚組み合わさった構造をしており、徐々に巣板の数が増えていくことで大きくなっていきます。長期間放置された蜂の巣は、種類によっては非常に危険です。特に、スズメバチの巣は、放置すると巨大化し、数千匹もの働き蜂が生息するようになります。オオスズメバチやキイロスズメバチの巣は、特に危険で、近づくだけで攻撃される可能性があります。また、放置された蜂の巣は、建物の劣化を早める原因にもなります。蜂の巣は、木材や壁などに作られることが多く、巣の重みや、蜂が出入りする際の振動によって、建物に負担がかかります。さらに、放置された蜂の巣は、他の害虫を呼び寄せる可能性もあります。ハチミツや幼虫など、他の害虫の餌となるものが含まれているためです。アシナガバチの巣は、スズメバチの巣ほど大きくはなりませんが、放置するとハチの数が増え、刺されるリスクが高まります。ミツバチの巣は、通常は危険ではありませんが、放置すると蜂蜜が漏れ出し、建物を汚したり、他の害虫を呼び寄せたりする可能性があります。どのような種類の蜂の巣であっても、放置せずに、早めに適切な処置を行うことが重要です。