アシナガバチは毎年春になると巣作りを始め、夏にかけて巣を大きくしていきます。巣が作られやすい場所を事前に把握し、対策をしておくことで、被害を未然に防ぐことができます。ここでは、アシナガバチの巣が作られやすい場所と、その特徴について解説します。まず、アシナガバチが巣を作る場所の特徴として、「風雨をしのげる場所」「比較的静かで人の出入りが少ない場所」「適度に日当たりが良い場所」が挙げられます。こうした条件が整っていると、女王バチが巣作りを始めやすくなります。最も一般的に巣が作られるのが 軒下 です。屋根の下は雨風がしのげるうえ、比較的静かな環境であるため、アシナガバチにとって理想的な巣作りの場所になります。また、住宅の構造によっては日当たりが良い部分もあり、ハチにとって快適な環境が整っています。軒下は高い位置にあるため、人が気づかずに巣が大きくなってしまうこともあるため、定期的に確認することが大切です。次に、 ベランダやバルコニーの隅 も巣が作られやすい場所のひとつです。特に、エアコンの室外機や物置の裏などは人の出入りが少なく、ハチにとって安全な環境となります。ベランダの手すりの裏や天井部分も巣が作られやすいので、普段からこまめにチェックするようにしましょう。また、 庭の木の枝や植木の中 に巣を作ることもあります。特に、背の高い木の枝や茂みの奥などは、ハチにとって天敵が少なく、適した場所になります。庭に巣ができると、気づかずに近づいて刺されるリスクがあるため、剪定をこまめに行い、ハチが巣を作る前に環境を整えることが大切です。その他、 雨どいの裏側や換気口の近く にも巣を作ることがあります。こうした場所は風通しがよく、巣作りに適しているため、特に注意が必要です。換気口の近くに巣が作られると、家の中にハチが侵入することもあるため、侵入経路を塞ぐ対策をしておくとよいでしょう。アシナガバチの巣は、小さいうちに取り除くことで被害を最小限に抑えることができます。巣が作られやすい場所を定期的に点検し、早めの対策を心がけましょう。